個人情報保護士の勉強時間は1ヶ月で足りる?受験して分かった反省

「Privacy Exam Study Time / Why One Month Fell Short」の見出し。1ヶ月分のカレンダーと手つかずの問題集、合格ラインに届かないメーター、2ヶ月分のカレンダーとチェック済みの問題集、の3コマを並べた図 資格・学習
1ヶ月では足りず、模擬試験の点数も当てにならなかった。次は2ヶ月前から始める

はじめに

2026年9月に個人情報保護士認定試験を受けました。勉強期間は約1ヶ月です。自己採点では課題Ⅱは基準を超えたものの、課題Ⅰは合格基準の70%に1〜2問届かなかったようです。

データエンジニアとして個人情報を扱う機会ができたので、仕事の幅を広げるために受験しました。目的は、個人情報保護の考え方を概念レベルで体系的に理解することです。

本記事では、勉強時間と教材の使い方、本番で点を落とした理由、次に受けるならどう準備するかをまとめます。

本記事のまとめ

  • 仕事をしながら受けるなら、勉強は試験の2ヶ月前から始めるのがおすすめです。1ヶ月でも問題集を一周することはできますが、私は途中で苦手問題に絞ってしまい、全問を解きませんでした。
  • 模擬試験では8割前後取れても、本番は過去問と違う言い回しで出題され、課題Ⅰは自己採点で65〜70%でした。
  • 問題集は苦手問題だけでなく全問を解き、用語は意味を一文で説明できるまで仕上げます。
  • 当日は課題Ⅱを先に速く解き、法律の長文が多い課題Ⅰに時間を残します。
Notion の勉強方法ページ上部。公式問題集を中心に演習するという合格方針と、試験概要(150分・100問・各課題70%以上)、課題Ⅰ・課題Ⅱの出題範囲の一覧
Notion にまとめた合格方針と試験概要(150分・100問・各課題70%以上)

個人情報保護士の試験概要と難易度

個人情報保護士認定試験は、150分で100問を解く試験です。課題Ⅰと課題Ⅱのそれぞれで正答率70%以上が合格基準で、総合点ではなく課題ごとに判定されます。

項目内容
試験時間150分
問題数100問(課題Ⅰ・課題Ⅱ 各50問)
課題Ⅰ個人情報保護法とマイナンバー法
課題Ⅱ個人情報保護の対策と情報セキュリティ
合格基準各課題で正答率70%以上。問題の難易度により、70%未満でも合格とする場合がある
過去の平均合格率約4割

試験概要は個人情報保護士認定試験の公式サイトで確認しました(2026年9月時点)。受験前に最新の情報を確認してください。

実際に受けて感じた難しさ

難易度は想像より高めでした。体感では、過去問と同じ問題が3〜4割、似た問題が4割、初めて見る問題が2割ほどです。初見の問題は長文の一部だけが言い換えられていて、細かいところを読み落としやすい作りでした。

周りの受験者も最後までペンを動かしていて、時間に余裕がある人は少ない印象です。

出題が多い分野

公式の問題集に載っている直近3回分の出題数を数えると、課題Ⅰは「個人情報保護法の基本法部分」「個人データに関する義務」「マイナンバー法」の3分野で50問中30問台を占めていました。課題Ⅱは3回とも分野ごとの問題数が同じで、情報システムのセキュリティが最も多い分野です。

公式精選問題集から自分で数えた過去3回の出題数の表。課題Ⅰは第2編・第4編・第11編に出題が集中し、3回とも配分がほぼ同じであることを示す
公式精選問題集から数えた過去3回の出題数(課題Ⅰ)

私の勉強時間と使った教材(約1ヶ月)

勉強期間は8月下旬から試験前日までの約1ヶ月です。平日は1日1時間前後で、問題演習を中心に進めました。

使った教材と使い分け

教材使い方
公式参考問題(公式サイトで公開)最初の実力確認と出題形式の把握
公式精選問題集学習の中心。過去問の演習
公認テキスト間違えた問題の根拠を確認する
一問一答(申込特典)すき間時間の反復

テキストを最初から全部読むのではなく、問題を解いて弱点を見つけ、必要な箇所だけテキストに戻る方針にしました。

1日の勉強メニュー

  • 20分: 問題演習
  • 20分: 公認テキストで根拠を確認
  • 10分: 間違いメモと用語カードの復習
  • 5分: 略語の正式名称・意味・似た用語との違いを口頭で確認

解いた問題は「根拠まで説明して正解できた」「勘で正解した」「間違えた」の3つに分け、後ろ2つだけをテキストで確認しました。用語は「正式名称・日本語の意味・何をするものか・似た用語との違い」を1枚のカードにまとめています。

Notion の学習スケジュール。9月23日時点で模擬試験が第1課題82.0%、第2課題80.0%と、両課題とも合格ラインを超えていたことを示す
試験4日前の学習スケジュール。模擬試験は両課題とも合格ライン超え

模擬試験は8割前後でも、本番の自己採点は基準ぎりぎり

模擬試験では両方の課題で合格ラインを超えていました。しかし本番の課題Ⅰは65〜70%で、基準に1〜2問届かなかったようです。

課題模擬試験(9月上旬)本番(自己採点)
課題Ⅰ80〜85%65〜70%
課題Ⅱ80%前後80%前後

本番の数字は、試験後に AI を使って答え合わせした暫定値です。合格基準には難易度による調整があるため、合否は公式の発表を待つ必要があります。

落とした問題の傾向

課題Ⅰの失点は、個人情報保護委員会のガイドラインや Q&A にある事例の問題が半分以上を占めました。事例の結論を逆に覚えていたものと、選択肢の一語の違いに気づかなかったものです。一方、マイナンバー法は8割前後で安定していました。

課題Ⅱの失点は、略語や技術用語と説明の組み合わせの取り違えが中心です。VPN と VLAN のように、名前が似ていて役割が違う用語で迷いました。

課題Ⅱの誤答の傾向。用語と説明の取り違えが最も多く、略語や技術名を一文で説明できなかったことが失点の中心だったことを示す
課題Ⅱの誤答の傾向。用語と説明の取り違えが最多

勉強方法の何が間違っていたか

原因は時間の短さだけではありません。問題集を「苦手問題だけ解けばよい」と考えたことが一番の間違いでした。

問題集は全問を解いておく

残り日数が少なくなってから、問題集の範囲を苦手分野に絞りました。結果として、解かずに残した範囲の論点を本番で落としています。前日に全部解こうとしても間に合いません。

一問一答で見ていたはずの論点(プライバシーマーク制度の対象範囲)も本番で取り違えました。問題を見た瞬間に答えられるところまで仕上げておくべきでした。

用語は意味を一文で説明できるまで覚える

過去問で正解できていても、少し言い換えられると解けない問題がありました。とくに第三者提供まわり(個人データを渡す側と受け取る側で何が違うか)は理解が浅く、本番で苦しみました。

括弧書きの条件を読み落とさない

過去問では正解していた漏えい等の報告の問題を、本番で落としました。報告が要らなくなる条件(高度な暗号化などの措置を講じたもの)が括弧書きで添えられていたのを、読み飛ばしたのだと思います。長文では括弧の中の条件にも印を付けて読むべきでした。

受験当日の振り返りメモの「気づきと次の行動」。過去問を解けただけでは足りず、用語の意味を正しく理解する必要があったという反省
受験当日に書いた「気づきと次の行動」

試験当日の時間配分と注意点

150分は長く感じますが、実際には足りませんでした。課題Ⅱを先に45分程度で解き切り、課題Ⅰに100分以上を残す配分をおすすめします。

当日の流れ

私が受けた会場では、10:00 から最初の15分で問題用紙と解答用紙が配られ、氏名や受験番号を記入しました。試験本体は 10:15〜12:45 の150分です。10:00 以降は途中で退室できなかったので、トイレは開始前に済ませておいてください。

私が解いた順番と反省

本番では、課題Ⅰをざっと1周してから課題Ⅱに取りかかりました。課題Ⅱは用語を知っていれば解ける問題が多く、確実そうなものから解いています。その後、課題Ⅰと課題Ⅱを行き来し、最後の45分で課題Ⅰの自信がない20問ほどに戻りました。

全問を解き終え、残り10分でマークの確認もできました。ただ、課題Ⅱの往復に時間を取られ、法律の長文を読む課題Ⅰに十分な時間を残せませんでした。

次に受けるときの配分

  • 課題Ⅰをさっと1周して、問題の量と難しさをつかむ
  • 課題Ⅱを45分を目標に解き切る
  • 残りの約105分を課題Ⅰに使う。括弧書きの条件を読み飛ばさない
  • 最後にマークがずれていないか確認する
受験当日の「解き方メモ」。課題Ⅱを45分で解き切り、残り105分を課題Ⅰに使う手順と、10時以降は入退出できないという注意
受験当日に書いた「解き方メモ」。次回の時間配分の元になったもの

次に受けるなら2ヶ月前から始める

仕事をしながら1ヶ月ずっと勉強し続けるのは、現実には難しいと感じました。次に受けるなら、2ヶ月前に始めて、1ヶ月前までに問題集と一問一答を一周し終える計画にします。

時期やること
2ヶ月前公式参考問題で実力を確認し、問題集を頭から全問解き始める
1ヶ月前まで問題集と一問一答を一周し終える
1ヶ月前〜2週間前間違えた問題と勘で正解した問題をテキストで確認し、用語カードを作る
2週間前〜前日解き直しと、個人情報保護委員会のガイドラインや Q&A の確認
前日新しい問題は解かず、間違いメモと用語カードだけを見直す

初見の問題への対策として、個人情報保護委員会のガイドラインや Q&A にも目を通しておくつもりです。今回作ったノートと用語カードは残っているので、次は意味の理解に時間を使えます。

次回の勉強メモ。試験の2ヶ月前に始め、1ヶ月前までに問題集と一問一答を全部終わらせるという計画
受験当日に書いた「次回の勉強メモ」

まとめ

約1ヶ月の勉強で個人情報保護士を受けた結果、自己採点では課題Ⅰが基準にわずかに届かなかったようです。

  • 仕事をしながらなら、勉強は2ヶ月前から始め、1ヶ月前までに問題集と一問一答を一周する。
  • 模擬試験の点数だけで安心しない。言い換えに対応できるよう、用語の意味まで理解する。
  • 当日は課題Ⅱを先に速く解き、課題Ⅰに時間を残す。括弧書きの条件まで読む。

合否が出たら、結果は別の記事で報告します。